第44号 2009.06.20

○トレーナーに必要な経験

 私はトレーナーの経験として、次のことが必要に思います。
1.プロ 外国人プロ、外国人トレーナーを使った経験
2.各国を音楽的体験を求めて巡る経験
3.アーティスト活動、世の中での経験が豊富であること

 初心者しか相手にできず、その経験しか積んでいないトレーナーがほとんどです。
1.歌の判断(業界、ステージでの経験)
2.声の判断(自分の声)
3.体の判断(自分の体)

 しかし、秀れたトレーナーの資格は、これだけではありません。
他人の声や体にどう働きかけられるかだからです。
1.国際的基準、音楽の判断をすることができる。
2.オリジナリティ優先の判断ができる。
3.声づくりの方法が確立している。(試行できる)
 これを合わせて最低限といったところなのです。

○専門の力をつける

 先述のタイプ別にわけると、
1.プロデューサー
2.声楽家
3.音声医
4.作曲家
5.役者
6.ヴォイストレーナー(私の考え方)

 トレーナーのよく陥りがちなのは、
1.自分でできなかったのに、人に言える資格はない。
2.マニアック、知識、しかも過去に偏向しやすい。
3.固定観念をもちやすい。

 ヴォイストレーニングメニュのつくり方のうち、矯正については、音声学をもとに
します。音の流れや呼吸としては、指揮者のように音を観る感覚と連動して
いきます。日本語教師や言語療法師の勉強も役立ちます。

○演出家的な視点をもつ

 演出家、プロデューサーは、歌ったり演じるのではなく、人を動かす仕事です。
それがわかっていないと困ります。確かに世の中には両方できる人もいますが、
それはどちらかをベースにしているのです。歌手が教えて大成したケースは
あまりありません。


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<今週のQ&A>

Q41.明るくにこやかに歌いなさいといわれていますが、
本当にそれでよいのでしょうか。

A.明るいのが薄っぺらいようであると、深く説得力があるのとは違います。
でも、力のないうちは、元気と笑顔です。
日本では、特に元気に明るく素直なのが喜ばれますね。


Q42.歌うときに、いつも細かいところで技巧がうまくいきません。
行き詰まっています。

A.スケールがないと、技巧が目立つようになるものです。
おおらかなイメージを流しましょう。
本当に解決するには、基礎の基礎をやり直すことです。

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