第51号 2009.08.22

○方法論に陥らない

 他のトレーナーの公開レッスンや、書物などからの影響は間接的ですが、
人によっては、さらに大きな影響を受けることもあります。
どちらにしろ、熱心であれば、一時はそこから抜けられなくなるものです。
誰でも自分が尽力したもののおかげで成果を得たと思いたいし、逆にそれが
下積みになっていても、すぐに成果を認められなかったものについては
(そのトレーナーやその方法か)間違えだったと思いたいものなのです。
しかし、結論からいうと、それは本人の実感だけで、何ら客観的な実証はされていないのです。

 さて、現実に当研究所では、私の本や研究所のマニュアルがあり、
二人のトレーナーにつくと、二つのマニュアルで合わせて三つの方法論が混在する
わけです。これは初心者にとっては、とてもわかりづらい状況です。
「正しいのはどれかを教えてくれ」といわれることもありました。
しかし、私はできたらそこで、ことばで問わずにねばって欲しいと思うのです。
結論からいうと、一人の方法でも三人の方法でも同じなのです。誰かの方法というよりも
あなたのことを重視すれば、やり方は多様になってくるからです。一人ひとり違うのですから。

 私のレッスンのメニュや進行は、相手によってすべて違います。
相手が成長して変わると、やり方も変わっていきます。それといっても、全て正しいのでなく、
それは、今までの経験上もっともよかれと本人が思い込んで思ってやっていることです。
(必ずもっとよい方法もトレーナーもいると、いつも考えているからこそ、私は組織的
運営をしているのです。今の若いトレーナーは、経験も経ず数少ない事例で自分の方法を
絶対視している人が多くて危なっかしいです。もちろん、それでないと自分を売り込めない
のでしょうが。)
[最終的には日本人の口伝に対し欧米人のようなプログラム化を目指したくは考えています]

○トレーナーの個々の才能を生かす

 仮にトレーナー二人の方法が違った場合(ほとんどは違いますが)、私が間に入って、
どちらかの方法にあわせてくれというのは、できないことです。私がそのトレーナーを
一人だけに任せても人を預けられる人だと(もちろん生徒をみて、選別はしますが)
思っているのですから、よほど特別な場合を除いて、行いません。そのトレーナーの
これまでの経験や手腕を否定することになるからです。

 私は、私の本の通りに教えてくださいともいいません。それでは二人のトレーナーを
同時に否定することになります。そもそも私自身も自分の本の通り教えたことはありません。
本とレッスンとは違うものなのです。(rf)
 もちろん二人のトレーナーの方向が逆のときは、そこに何か行われているのかをみるために、
トレーナーとミーティングをすることはあります。多くは優先順位の違いですが、目的や、
解釈が異なることもあるからです。欠点はわかりやすいのですが、特にその人の長所の
とらえ方については、すぐに決めつけないようにはしてもらっています。

 大体はどちらかのトレーナーの方法がやりやすいと本人が思うものです。
しかし、それも比べてみてはじめてわかることです。こうして気づきが多くなることが
一番大切なことなのです。

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