第59号 2009.12.12

○私のヴォイス塾指導体験

 私は、二十代で聴く力と音声として使える声を、三十代で話す力と書く力を得ました。歌というのは、
未だにわからないです。わからないことかが多くなることが、学ぶということだと思っています。ただ、
歌うということは、リスクを考えず行動することだと思っています。ということで、他人のリスクを
しょいこめなければ、研究所を閉じるしかないと思ってきました。理想と感謝で続けていることで、
よくならなければ、現実としてゼロに戻るまでです。

ここにレッスンの取り組み方とカリキュラムを合わせてみます。
1.1回1回のレッスンをきちんと復習し、トレーニングすること(アテンダンス、会報投稿)
2.1ヵ月の学習を復習し、翌月の指針を決める(月末報告)
3.世の中での接点や時代、市場をつかむ。発表の経験を積む(レポート)
4.個別の問題、弱点補強、技術、基礎を高める(カウンセリング)
5.先達、一流、プロ、アーティストに学ぶ(鑑賞レポート)

 環境が人を育てます。これは、環境を変えることはもとより、同じ環境でも自分の姿勢いかんで
大きく変わります。捉え方によって、天国にも地獄にも不毛の地にもなります。さらに、志を立てた
その気持ちを、どれだけ維持できるか、その覚悟、一度しかない人生で、常に何を優先するか、
毎日の一つひとつが岐路なのです。それが時とともに褪せて、他の人と同じになっていくものであり、
それがその人の才能の限りなのです。
 人の世で努力しても報いられぬものはいくらでもあるし、そのことで人生の価値が変わるわけでは
ありません。自分の才能を見切るのも、大切なことです。

○トレーニングを前提とした立場での記述

 ここでは、簡単に正誤を言い表せないものが多いので、やや踏み込んで、持論を持ち出したところも
あります。それは、必ずしも一般的な見解ではなく、[トレーニングということを行なうという前提でなら、
そう考える]方がよいという条件付での回答です。どんな本も、あなた自身が学んでいくためのきっかけに
するべきもので、それで全てにはなりえません。
内容に疑問やさらなる質問のある方は、当研究所のHPをご覧いただくか、いらしてください。
研究者やトレーナーの方とは、発声のしくみの解明や、トレーニング方法の研究のできることを
期待しています。

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<今月のQ&A>

Q54.トレーナーの見本はどのレベルなのですか。私の習っているところでは、けっこうトレーナーが
気難しく、機嫌に左右されている気もします。

A.一言では答えられません。トレーナーは少なくとも、そこにいるだけで「トレーナーの場、ステージに
なってはいけない」とよく言ってきました。でも、自分のステージの欲求不満が生徒に向かうようでは論外です。

Q55.トレーナーは、自分に合わないなと思ったら、すぐに変えたほうがよいですか?

A.あなたに、はしごをかけてくれる人と、かけてくれない人がいます。合わないのは、
かけてくれないタイプですが、そこまであなたが伸びたら、よいトレーナーになることもあります。
そうなるまで待つのも必要です。

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