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第61号 2010.01.23

○常に即興力を中心とする

 自分の思い込みや計算、これまでの自分の声の使い方が真実をゆがめてしまうことは少なくありません。
経験、知識は大切ですが、それを切ること、新たなものへ価値を見いだすことがもっと大切です。常に、
次の可能性への瞬間に身をゆだねるのです。
・信じ、受け入れ、伝える行動をする
・集中し、壁にあたったら転じ、突き放す
 歌は歌っている中で、声は出している中で、伸ばしていくのです。
 だからこそ、日常的にいつも準備していなくてはならないのです。

○トレーニングにおける形と型
 なぜ、始めからマニュアルがあるとよくないのかというと、形に頼ってしまうからです。形とフォームは、
違います。形から入ってフォーム(型)ができてきます。しかし、フォームもまた変じていってよいのです。
いい状態で自分自身を知っていくしかありません。
 自転車に乗るのに、ペダルや車体のしくみを考えても仕方ないでしょう。十五段のギアの使い方を覚える
よりもまず、乗れるようになることが大切なのです。発声を自転車に乗ることに例える人もいます。
練習してコツを覚えたら乗れる、一度覚えたら、あとは無意識にできるようになると。
 しかし私は、それで例えるとするなら、競輪選手のようなトレーニングの必要性を考えているのです。
体をも違えるほどに行なってこそ、プロの声になれるのです。

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<今月のQ&A>

Q58.まじめなのですが、そこがよくない、おもしろくないと、いつもいわれます。

A.歌に限らず表現は遊び心をもち、はったりと自分で変じることが、魅力となります。
個性がなくては価値づけられません。まじめ、一点集中では、逆にスキができ、その人自身の芸の
軸が見えないものです。声が聞こえても、心が声と一つになっていないことも多いでしょう。
内面では、徹底してまじめでなくてはなりません。それを表に出してはつまらないでしょう。
表現の一貫性が必要です。声を体と心の結びつきを取り出すことです。余裕、奥行き、懐があり、
見えないところのある人や、そういう歌でなくては持ちません。今日から目一杯、変身することを
トレーニングしましょう。声が出るようになれば、プロになれると思っていた人もいました。
また、欧米人そっくりの歌が歌えたらプロになれる、オリジナルだけでプロになれると思っていた人も
いました。それは、必要条件にすぎません。

Q59.伝わらないといわれます。しっかりていねいに歌っているのになぜでしょう。

A.インパクト、パワー、イメージの大きさ、大らかさに留意してください。
次に1コーラスを通じての一貫性です。

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